〈TOPページへもどる〉

2005(平成17)年1月15日(土)
愛知県社会福祉会館

参加者 17名

今回の研修目的
 各種スポーツ大会・イベント等に参加・協力している私たち。
 何かの場面に直面したとき、時間や精神的余裕のある時は主審・リーダーにその判断を委ねることもできますが
 多くの現場では自分自身にとっさの判断が求められ、対応していることが多くあるのではないでしょうか。
 
 そんな時 たぶん私たちは適格な判断をし、参加者が混乱しないような対応をしていると思います。
 でも あとで考えてみると 本当に良かったかな?と不安になるときがあるのも事実

今回はみなさんから
1 (こんなとき) 困ってしまった よく分からなかったけど (こんな)対応をした (あれで)よかったのだろうか
2 (あのとき) (こんなこと)があって (こんな)対応をした みんなに紹介したい
3 「こんな活動をしていますよ」とPR

自分の経験を話していただき みんなで考え アドバイスしたり されたり 他の方法もあるんだと 確認したり・・・
自分のもっている力をさらにパワーアップできるような そんな目的で研修会を行いました


事前に参加者のみなさんから どんなことを話題提供してくださるのかお聞きしたところ 大きく次の4つの内容に分けることができました

1 競技・ルール 競技審判に関係する内容
2 スポーツ指導員としてのあり方(支援のあり方)に関する内容
3 競技進行(運営)に関する内容
4 その他

そして下記のことをお願いしてディスカッションを進めていきました

お願い事項
@「障害者スポーツ指導員」といった資格を有する人が

愛知県障害者スポーツ指導者協議会の会員の立場で
  講習会の 講師、指導員として
  競技会の 競技役員、審判として
  競技会の 引率役員として
 
  講習会、競技会の主催者(・・・担当)として

個人の立場で
職業人の立場で

立場を明確にしてから発言をお願いします

Aご意見、アドバイスをされるときは肯定的なことばで、批判・指導的にならないようにお願いします


ではディスカッションの内容をどうぞ・・・

(こんなとき) 困ってしまった よく分からなかったけど (こんな)対応をした (あれで)よかったのだろうか

1 競技・ルール 競技審判に関係する内容

「跳躍種目の踏切線で多少のオーバーをOKとして競技を進行した。どこからも文句が出なかったがどの程度までゆるされるのか、絶対だめなのか」
(競技役員・審判の立場)
・県大会ならば少し大目に見て判定した方がいいのではないか。例えば踏み切り地点から計測するという方法もある。公式記録としては残らないが、
自分の中での記録としては残ることになる。
・正式なルールの他に独自なルールがあってもいいのかなと思う。
・ルールは絶対であると思う。が参考記録として出せばいいのではないだろうか。
・ルール(申し合わせ事項を含む)を作れば良い。そしてそれが関係者全てに周知され統一したものであれば良い。
・競技として考えたとき、全国大会はルール通りに運営されている、県大会でもそれを適用して欲しい。
・ルール通り公平にきちんとやることを前提に、独自ルールを作るのならみんなが納得、承知し統一することが大切であると思う。 
・ルールを守ることは簡単なこと。しかし障害者と関わったとき曖昧さが表出してしまうことがある。ルールだからと割り切れない部分もある。


2 スポーツ指導員としてのあり方(支援のあり方)に関する内容

重度の知的障害の子が、クロリティーを気に入ってしまい何度も何度も他の人に順番を譲ることなく楽しんでいた。列もでき、他の人もやりたいので
次の人に順番を譲るようにゆっくり話し母親と共に少し強引に場所移動を行った。
(その場の責任者という立場)
・私も同じような対応をしたと思う。
・重度のお子さんならその子の専属の人(できればその子をよく知っている人)が一緒に付くようにしたらどうか。
・その子の理解力に合わせて支援をする。(例えば 始めと終わりをわかりやすく物理的に示してあげるとか・・・)
・競技性重視ではなく フェスティバル要素の強い大会とのことなのでその子も楽しく、みんなも楽しめていたなら特に問題はないと思う。
全国大会のリレー前、メンバーの一人がすねて出たくないと言い出した。
養護学校の先生は「自分勝手な者は好きにしろ。出ないで帰れ」と敢えて厳しい態度で対応した。
離れて泣き出した彼女は「先生は私に優しくない。他の子とばかりしゃべりひいきする」。
すねた原因は寂しさにあると思い陰に誘って、先生は公平であること、ただし相手によって話す内容も長さもタイミングも異なることを話した。
その後、本人も先生に謝り出場したのだが、指導上の意図に対し余計な口出しを陰でしてしまったかも知れないと思った。
(協会職員の立場)
各種大会時の障害者との接触について(どの程度までお手伝いするか等)やりすぎは良くないと思うが。
(話題提供者 加藤さん スポーツ指導員として)
・各種大会に同行したとき、それぞれの役割があると思う。例えば監督、コーチ、支援員等々・・・その役割を演ずれば良いと思う。
・例えば自分が技術指導ができたとしても、担当や場面を考えてその指導は控えている。なぜなら学校の教員の指導と違っていて選手が戸惑うと困るから。
・選手の周辺の協力が大事
・仮に叱る場面に自分が直面したら、叱るときは陰で。ほかの人が聞いていて不快になるようなことば使い、応援の仕方は止めて欲しい。
・まずその人(障害者)にどんなお手伝いが必要かうかがったらどうか。
・競技であれば競技が最優先される、手を出したことによって失格になる場合もある。やはり今手を出して良いか聞いてみてそれからお手伝いする事が望ましいかな。


3 競技進行(運営)に関する内容

フライングディスク競技の時 会場出口係でしたが付き添いとかボランティアの人が出口付近に応援や見物に集まってくるので出口を開けてくださいと
お願いしたけどあれで良かったのか。
(会場出口係の立場)
・出入り口付近にいる人だけでなく、会場に来ている人みなさんに通達することが必要だと思う。
・拡声機を使用したらどうか。
・カラーコーンをおいて仕切をしたらどうか。
・写真、介助は事前申請をしてもらうという方法もあるのではないか。許可ピットを設けるという方法もある。


4 その他

障害者スポーツ指導員の資格を得て10年余になり、障害者スポーツ指導員とは如何にあるべきかというきわめて素朴な疑問を感ずるようになりました。各種スポーツの実技指導(コーチング)を行う、またそのための補助的行為(ボランティア行為)なのか、併せて上記双方を兼ね備えなければならないか。明確なるお答えをご教授願えれば幸甚に存じます。
・これについて自分の中では明確な答えを持っていますが、我々がこうあるべきと決めるものではないと思います。選手が楽しければ良いのかなとも思います。
・スポーツをやる障害者にも様々なニーズがあります。そのニーズに合わせておつき合いができるといいかな。
・相手(選手)が何を望んでいるかで我々の対応は違ってくると思う。
・スポーツ指導員(初級)の資格要件はたった1週間の講習だけ、様々な立場の人がいる。私たちは自分に何ができるのかを模索し、できることをやればいいと思う。
・スポーツを通じて障害者が生きがいをみつけ、それをサポートすることができればいいと思う。

〈このページのTOPへもどる〉


2 (あのとき) (こんなこと)があって (こんな)対応をした みんなに紹介したい
3 「こんな活動をしていますよ」とPR


参加された人々の感想(抜粋)

・障害者団体より簡単にできるスポーツの紹介をして欲しいと依頼された。フライングディスクのアキュラシー、クロリティなどをアレンジして体験してもらっている。
障害者の社会参加(外出を促す機会)を考えていたのが契機である。私たちが協力して実施しているのは年1,2回程度だが、グループで集まり継続的にアキュラシーを楽しんでいる人たちもでてきている。身近な地域で身近な人たちとできる活動をしてきたいと考えている。(吉田さん)
・一宮市身体障害者福祉協議会女性部の月例会でボッチャのボール投げの練習をしています。(木村さん)
・ボランティアとしていろいろと参加している。社会的に弱い立場の人たちの社会参加を目指したい。(加藤さん)
・地域に根づかせる障害者スポーツ活動をしていきたい。(本田さん)
・こうあるべきというものはないが、自分はどうありたいかというものは持っている。(古田さん)
・クロリティについて。第3回目の大会からハンディキャップクラスをなくし、知的障害者も一般の人も包括的に行うことにした。その際知的障害の人たちにもわかりやすいようルールを工夫してみた。その結果今では一緒に取り組めるようになった。(青木さん)

研修委員より

1の内容「(こんなとき) 困ってしまった よく分からなかったけど (こんな)対応をした (あれで)よかったのだろうか」の部分だけで研修時間のほとんどを費やしました。
2,3の内容については研修に参加した感想の中で語っていただきました。
参加いただいたみなさん、ありがとうございました。全員の感想を書き留めることができずご紹介できないことをお詫び申し上げます。



研修会に参加された人々(事前準備を担当した研修委員) 敬称略

加藤建二 川村貞章 青木 葵 木村美和子 田嶋利夫 石川昇一 古田 学 筒井恵二
吉田正人 根岸保重 森長研治 高橋さだ子 牧野順子 小木曽早苗 本田武英 佐藤元夫
榊原由起 長谷川直之 三品保典 佐藤廣光 鈴木雅盛 野村悠乃

以上の報告は2005年1月15日に行われた研修会内容の記録を参照に榊原がホームページ用に改編したものです。
                                    内容の責任は愛知県障害者スポーツ指導者協議会、会長、顧問、研修委員長(榊原)に帰属します。